雰囲気を食う

昨日は土用の丑の日でしたね。鰻の高騰により断念、乃至は手頃に済ませた方もいるのではないでしょうか。

私は鰻重食べましたよ。大変美味しかったです。従姉妹の中学生は騒ぎながら残してましたけど(それで死ぬほど不快な思いをしたのですが)。実は私以前も鰻重を頂きまして、その時は重箱に入っていたのですが、今回は昨今のコロナ情勢により発泡スチロール?の様な器に入れられてましたね。

まあ鰻屋さんも大変ですし、仕方ないとは思いますが何だかなあと些かの違和感に駆られる。タイトルにもある様に鰻は味の他に雰囲気を食ってるのだろうと感じましたね。味としてももちろん美味しいですがやはりあの綺麗で高級感を醸し出している重箱を、土用の丑の日という伝統を思いながら食う。これが旨いのじゃないでしょうか。

今回は高級でのお話でしたが逆もまた然りですよ。あのワイワイ騒ぐ夏祭りにフランス料理で出てくる様な荘重なお皿は似つかわしくないのです。

昨今は何でも有用性のみを重視してきて息苦しさをも感じますが過ぎ去る季節を埋めて過ごすような事はせず、風流を楽しみ、伝統を楽しみ、ゆっくりと楽しみながら過ごしたいものです。粋な人に、風流人に、私はなりたいのです。